

子どもたちと保護者の方を
応援したい
ごあいさつ
私自身の30年以上の療育経験の中で、子どもをはじめ保護者や支援者と向き合いながら、子どもは適切に関わることで育つということを実感しました。
療育の本質は「方針を持った丁寧な子育てと教育」と考えています。「方針」は、大人になることを想定して、社会に羽ばたけるように育てていくこと。「丁寧な」は、工夫と配慮のある子育て。そのような子育てを続けていくと、一人の子どもの自立につながり、本人だけでなくご家族も幸せになっていけると考えています。
「自立させてやりたい」という、多くの保護者の方からご相談を受けてきました。自立のためには、将来を見据えて、目の前のことを一歩ずつ取組んでいくことがとても大切なことなのです。
私の弟は、乳児期から泣きが激しく、言葉の遅れと身辺自立の困難さがあり、発声はありましたが気持ちの表現が困難でした。早期に自閉症スペクトラム障害と診断されました。そんな弟と、幼い頃より一緒に育ち、学び、そして成長してきました。幼い頃から、家族で導いてきたこと、本人が実体験したこと、それが育児と教育でした。本人に伝わり、実りとなり、本人が生活しやすくなり、生きていく上で非常に大きな力となっていきました。弟との関わりをはじめ、いろいろな施設、学校・園で幼児から成人まで関わってきた経験と知識を活かして、子どもとどのように関わるかを保護者や支援者の方にお伝えできればと思っています。
長い道のりではありますが、子どもは育ちます。希望をもって前へ進めるように、保護者の方に寄り添いながら、一緒に歩みたいと考えています。
発達応援室「みえる」とは
みえるという言葉には、見える、観える、診えるなどいろいろな意味がありますが、子どもをよく観ること、観察は子ども理解の基本であると考えています。
みえるようになると自ずと関わりが変わり、子どもの姿が変わります。子ども自身も、学んでいく中でみえるようになると「わかった!」と目を輝かせる瞬間があります。
子どもたちが、保護者の方が、支援者の方が、みえるようになる過程を応援していきたい。そのような思いを込めて、発達応援室 「みえる」 と名付けました。
プロフィール
代表
経 歴
大阪教育大学卒業

橋本 美恵
(はしもと みえ)
さまざまな障害のある⼦ども達とその保護者との出会い
約15 年間 姫路市総合福祉通園センタールネス花北勤務
・個別と集団の療育を担当した。
市内保健センターでの健診後のフォローである育児教室を担当し、その後センターでの評価と方針を立てる会議に医師、心理士、訓練師らと携わった。
幼児期から成⼈期までの相談と療育
約16 年間 ひょうご発達障害者支援センター クローバー勤務
・センター主催の講演、講座などにおける発達障害の啓発活動に携わった。
中でも、兵庫県下の保健センター、療育機関に対し「家庭療育支援講座(ペアレント・トレーニング)」の実践とともに、『家庭療育支援講座 スタッフマニュアル』を鳥取大学井上雅彦教授監修のもと、式部陽子氏と共同で編集・執筆を行い発刊するなど、普及啓発と支援者養成を担った
家庭で保護者ができる療育を実践
2021年1月~ 発達応援室 みえるを設立
・見立てをして方針を立てた後、子育てを基盤とした4 つの柱の自立と心を育てる療育を実践中。
・トモニ療育センター河島淳子先生、高橋知惠子先生のもとで学んだことや、実践したことをもとに個別療育を行っている。
・4つの柱は、①生きる力の学習、②心を育て、はたらく力をつける料理、③からだをつくる 歩くこととマラソン、④買い物とお金の学びと実践
・保護者が子どもへの関わりや正しい知識などを学べ、先輩の話を聴くなどの研修会(セミナー)を開催している。
・園、学校、児童発達支援事業所、福祉施設、親の会などに出向いてのコンサルテーションや、講演を行っている。コンサルテーションは療育的観点を活かし、現場での検査と課題学習とビデオによる説明など、子どもと現場に役立つ内容を届けようと取り組み中。

資 格
公認心理師 (2019年10月25日取得 登録番号第32852号)
臨床発達心理士 (2011年4月1日取得 第02853号)
特別支援教育士 (2008年4月1日取得 登録番号08‐096)
保育士
幼稚園教諭二種免許
養護学校教諭一種免許、小学校教諭一種免許(更新講習未受講)
ペン字(師範)、書道漢字(師範)
著 書
「誤学習・未学習を防ぐ!発達の気になる子の『できた!』が増えるトレーニング」
橋本美恵、鹿野佐代子 共著 翔泳社 2018年5月
「未来に飛び立て!発達の気になる子の大人になるためのチャレンジ 学齢期編」
鹿野佐代子、橋本美恵 共著 翔泳社 2019年11月

事業内容
育てにくさを感じる、言葉の遅れがある、かんしゃくがひどい、人への関わりがもちにくい、遊びが広がらない、などの子どもへの関わり方を知りたい保護者、学校へ行けるのか、どのように学習を進めていけばよいかに悩む保護者、そして育てにくさをどうしたら良いかと悩まれている保護者の方に、子どもへの個別の療育を行いながら、家庭でできる育児と教育を一緒に考えていきます。
施設や園、学校での子どもの姿を観察して、職員の方が子どもの姿を理解し、一緒に笑顔で過ごすことができることを目指します。明日から取り組める、子どもの姿が楽しみとなるための共に考える応援コンサルテーションです。
ご依頼ニーズに合わせて、講演、研修内容を考えます。実践、経験してきたことを「わかりやすく」語り、演習やグループワークなども取入れ、家庭で取り組んでみよう、現場で子どもに関わっていこうと思える講演、研修です。
ペアレントトレーニングを指導する支援者を養成します。機関、団体のご依頼により行います。支援者はペアレントトレーニングをできるようになるだけでなく、スキルアップにつながります。
子どもへの関わりを考え、みえるようにする様々なシートを使いながら、子どもとの関わり方を深め、学んでいく講座です。
発達応援室 みえる主催で、保護者の方や支援者の方に、様々なテーマで研修を企画、実施していきます。内容は随時、本ホームページ上でお知らせします。